コスメティック田中

YouTuberの商業出版、実際どうだった?【体験談】

こんにちは、田中です。

書籍の宣伝をしろ!!と、誰かに言われているような気がしたりしなかったりしたので、これまでの私の感想などを軽く書いていこうと思います。

本=自伝?

ファン的な人はおおむね何をしても賛成してくれますが、やはり、本を出すだけでも私のキャラ的に「お前終わったな」みたいなことは結構言われました。

「本を出す」=「自伝を出す」 と思われているような節も少し感じました。

自分がやるには絶対合わないと思ったタイプの本

私は自分のファンを刈り取るだけでは意味がない気がして、できるだけ広がりを持たせた内容にしたいと思いました。

「メンタル安定のためのハウツー本」 のつもりで原稿を書いていたので、表紙や帯を含め、本の中に私の写真などを一切入れないようお願いをしたりしています。

できるだけ「自己顕示欲モンスター感のある本」にならないよう調整を繰り返しました。

出版社の方の協力もあり、帯には有名心理学者の植木理恵先生からコメントをもらました! 植木先生は東京大学大学院教育心理学コース修了後、文部科学省にて特別研究員を務めておられた方で「ホンマでっかTV」などの出演で有名です。

最近はYouTubeチャンネルで、私なんかより専門的でしっかりした心理学を発信しているようなので、興味のある方はどうぞ。

出版社さんによれば「予約数は好調で初版部数が大幅アップ!!」だそうです。 個人的には、まだ内容が読まれてすらいないのに、雰囲気だけで買われるというのもどうなんだろう…という気はしなくもないですが。

逆に、私の写真とかが入ってると期待して買った方などがいたら、すみません。
全く載ってないです…

本にする意味ってあるの

自分語りだけがしたければ、こうやってホームページに自分で文を書いたり、YouTubeに動画を載せればいいと思います。ですので、出版社を通すメリットは別のところにあるかと思いました。

主に自分が期待したのは以下のようなものです。

・権威性
角川など、大きめの会社から本を出すと、なぜか「すごそう」とか「重大なこと」をしていると思われるらしい。

・露出
どちらかというと私のことをまだ知らない人に対して、PRなど打てる(らしい)

・「社会見学」的な興味
出版に関われるような機会も、今後の人生あるかどうかわからないので。
あと、私は大企業にも入ったことないので、どんな感じなんだろう、みたいな

・他の人と関わって何か作ってみると、どうなるのか的な実験

大変だったこと

「アッ、ハイ」みたいな感じで軽い気持ちで始めたのですが、スケジュールに追われたりして色々大変だなと思いました。他のYouTuberさんとかも、涼しい顔して本を出したりしていたけど「みんなこんな辛い思いをして文を書いていたのか…?」と思わされました。

文を書くのに自分の時間もかなり割いてしまったので、費用対効果的が見合っているのかは正直わからないです。

内容的には、当初私は自分のことを知らない人向けに書きたい意識が強く、持論や体験談があまり出ていないものになっていたのですが、客観的な情報ばかりでは私に声をかけてきた出版社さんの意図とずれてしまうところがあり、色々とすり合わせが必要でした。

最終的には、私らしさや特有のガバガバ理論なども、ある程度含んだ内容となりました。

自分の名前で出る以上、全てをコントロールしたいみたいな意欲がでてしまい、出版社の方には常にわがままばかり言って迷惑をかけたかと思います。

その他、よく言われること

本は出さないって言ってましたよね?

当初、エッセイ気取りの案で連絡が来たので断ったのだが、その後、「エッセイ的でなくてもいい」との話が進んでいまの形になった。
(自分らしさみたいなのは、結果的に出されることになったが…)

今動画みたところ、出さないと断言はしてないが、そんなことを言ってたようなイメージが残ってしまう気持ちは、まぁ分からんくもない…

インディーだった人がメジャーに行く感じが嫌だ

まぁ、分からんくもない。

独占欲から、たった1人だけの恋人のつもりでいたいみたいな…(分からん)

ただワイ的には、現状維持で日常ルーティンみたいな動画を作り続けるモチベーションももうあまりなくて、それをしていたらすぐ引退しそうな気がする。

行くも進むも地獄みたいな…

弱者系コンテンツとして見れなくなってきて嫌だ

まぁ、分からんくもない。

「貧乏な底辺派遣おじさん」みたいな不幸系動画のほうが、見世物的に面白いみたいな。

ただ、たくさん登録者集めたところで色々なことを言われたり言われなかったりする時点で、どこまでいっても自分は、他者に全面的に受け入れられることはないんだろう感はある。

インフルエンサーなんかよりも、身近な友達や家族と親密にできてる人のほうが、よほど幸せなようにも見える(書籍と矛盾した発言)